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エンジェルハート 製作発表会

現在「週刊コミックバンチ」にて好評連載中の「エンジェルハート」が今秋よりアニメがスタートする。この「エンジェルハート」は’85年より週刊少年ジャンプで連載(短編としては’83年に掲載)された「シティーハンター」のアナザーストーリーで、シティーハンターをリアルタイムで体験した世代と、今の若い世代に支持され、現在コミックス15巻まで出ており、その累計が1,000万部を超える大人気作品。

今回はそのアニメ化の製作発表会が都内で開催され、第1話の上映や原作者:北条司さん、讀賣テレビ:諏訪道彦さん、トムス・エンタテイメント:西村政行さん、アニプレックス:植田益朗さん、平野俊貴監督、そしてオーディションで3,000人の中から選ばれた香瑩(シャンイン)役の川崎真央さんらが登場しエンジェルハートについて語った。
©北条司・コアミックス/YTV・TMS・ANX・YTE
<ストーリー>
 台湾マフィアに殺人マシンとして養成された少女コードネーム”グラス・ハート”(G・H)が自殺を図った。心臓移植を受けて一命は取り留めたが、1年たっても意識は戻らない。一方”シティーハンター”ことスイーパー(始末屋)の冴羽リョウは1年前に最愛のパートナー・香を交通事故で亡くしていた。その直後、移植されるため輸送中だった香の心臓が何者かに強奪されるという事件が起きた。それ以来、抜け殻のような生活を送っていた?だが、香の心臓は誰かに移植され、どこかで生き続けていると信じていた。
キャッツアイ、シティーハンターに続くTVアニメーション化ということですが今回の「エンジェルハート」第1話、ご覧になっていかがでしたか?
北条さん
最近のアニメのように、やたら派手だったり、超能力であったり空を飛んだりとか、そういうのが一切なくて、エンジェルハートという作品は地味というかアニメ化しにく題材だと思うんですけど、凄くいい出来だと思います。

エンジェルハートという作品が出来上がるまでの経緯をお願いします。
シティーハンターの続編という風に考えていたんですけども、年月が経ちすぎてしまって主人公たちが、おじさんおばんさんになってしまったので、このキャラクターたちで別の話を作ろうと思いました。主人公はリョウではなく香にしようかなみたいな話をしていて、香を若い女の子にして話を作っていこうとしたんですが、香というのはすでに確立していてもう居るわけですよね、なのでどうやって香を若くしようか?というときに香のモデルになる主人公を別人にしてしまおう、そうすればリョウと香の愛情がもっと引き立つだろうし、心臓移植というのを取り上げてそこからすべてが転がりだすという感じですね。

香が死んでしまうということに抵抗は?
ありました、だから声優の伊倉さんにも「いいか?」って確認をしました(笑)
香を殺すというよりも香を活かすための設定だと僕は思っているんです。
エンジェルハートの見所と期待して欲しいところをお聞かせください。
諏訪プロデューサー
15歳のシャインがこれからどのように成長していくか、スタッフの我々も一番大事にしているチームワーク、そしてエンジェルハートでいうと彼女を中心とした冴羽リョウ、野上冴子、海坊主といったキャラクターのチームワーク、彼女が中心にどうなっていくのかを注目していきたいし描けていけたらいいなと思っています。

西村プロデューサー
なるべくたくさんの方に見ていただけるようなクオリティーの高い、大人から子供まで楽しめる作品になるように作っていきたいと思います。

植田プロデューサー
なかなかテレビでは表現できないことも深夜でやるということで出来る限り原作に忠実に映像化にしていきたいということと、前回のシティーハンターでは音楽でいろんな意味で話題になりました。アニプレックスではソニーグループ、ソニーミュージックと一緒になって、音楽に関してはかなりこだわっていて、これから色々なアーティストが参加する予定です。

写真左より平野俊貴監督、香瑩(シャンイン)役川崎真央さん、原作者北条司さん

オーディションで選ばれた決め手というのは何でしょうか?
諏訪プロデューサー
オーディションには凄い人たちが来ていて私のほうもドキドキだったんです。
シャインは15歳で、女の子の気持ちの表現というのは我々も分からなかったんですね、どんな声がシャインなんだろうと我々も探す旅だったようなオーディションでした。川崎さんが一番イメージに合っていて、ナチュラルな所がいい、その中で艶やかなものもあるという所が我々のハートを掴んだということだと思います。

ヒロイン香瑩(シャンイン)役が決まったときはどんな気分でしたか?
川崎真央さん
オーディションで「やってしまった、失敗してしまった」という感じがすごくあったのでまさか自分が受かるとは思っていなくて事務所から電話があったときは5秒くらいボーっとしてしまってそのあとだんだん実感がわいてきて「あっ、がんばらないとな」と思いました。

具体的にどんな失敗をしたんですか?
私はいままでドラマの方をさせていただいたのでシャインの台詞に8歳とかそのくらいの年代の声を出すシーンがあってそこが自分の中で一番ネックでした。

エンジェルハートの原作を読んでみていかがでしたか?
北条先生の絵は凄く綺麗で大好きなんです。オーディションの前に読ませていただいんたんですが、もう読んだ瞬間に切ないな~、悲しいな~と思う部分があったと思ったら凄く笑える部分もありギャップがあって凄くいい作品でシャインをやりたくなりました。

実際に演じてみていかがですか?
今はまだ殺し屋のシャインしかやっていないんですけど、無機質な感じでドスの効いたシャインが難しくて、これから女の子らしいシャインも出てくるのでそういう部分を使い分けできたらなと思います。
アフレコはいかがでしたか?
今までは顔で表現する仕事をしていたので声や間を映像に合わせて演技をしていくのが凄く難しいなというのを毎週毎週感じています、でも凄い声優さんたちがいらっしゃるので勉強になっています。

川崎真央(かわさき まお)
1986年11月13日 18歳 A型 
大阪府出身
身長159cm 
B:85cm W:57cm H:85cm
趣味・特技:ギター&ベース

所属事務所 : AQUA

1994年ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」シリーズにて初代ちびうさ役としてデビュー。その後、数々のドラマや舞台を中心に女優として活躍。

次世代を担う女優として期待値の高い注目の彼女が、「エンジェル・ハート」で初の声優業を主演デビューで飾る。
シティーハンターのアナザーストーリー「エンジェルハート」、香の心臓をもつシャインが冴羽リョウ、海坊主、野上冴子といったキャラクターたちとどう絡んでいくのか、そしてリョウと香(シャイン)が今後どう展開していくのか、ストーリーが気になるところだ。
【CAST】
グラス・ハート :川崎真央
冴羽リョウ :神谷明
槇村香 :伊倉一恵
野上冴子 :麻上洋子
海坊主 :玄田哲章
【STAFF】
原作 :北条司(新潮社刊 週刊コミックバンチ連載)
監督 :平野俊貴
シリーズ構成 :植竹須美男
音楽 :岩崎琢
キャラクターデザイン
/総作画監督 :西城隆詞
美術監督 :佐藤ヒロム
色彩設計 :小林美代子
撮影監督 :桑良一
編集 :田熊純
音響監督 :長崎行男
チーフプロデューサー :諏訪道彦、吉岡昌仁、植田益朗
アニメーション制作 :トムス・エンタテインメント
製作 :エンジェル・ハート製作委員会