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MANGAZOO:ついに完結!?「R.O.D」読子・リードマン役三浦理恵子さんインタビュー

ついに完結!?「R.O.D」読子・リードマン役三浦理恵子さんインタビュー

シリーズ完結!?TV版完結!?ついに最終局面を迎えるROD-THE TV-だがシリーズ集大成とも言えるラストエピソードがもうすぐ公開される。このエピソードは「シリーズ完結」なのか「TV版完結」になってしまうのか!シリーズを通してメインキャラクター読子・リードマンを演じる三浦理恵子さんにTVアニメ完結前の、貴重なコメントをいただきました。

──前回のOVAシリーズから約2年が経ちますが、久し振りに読子・リードマンを演じられたご感想は?
三浦「『帰ってきた』っていう感じですね。前シリーズを収録した際に、(『R.O.D』の)お話も、読子のキャラクターもすごく好きになったんです。ちなみに、今回は敵役になっているジョーカーさんやジェントルマンもすごく好きなキャラクターなんですが、今回こういう形で敵役になっているとは思わなかったですね(笑)」

──演じているご本人も意外な展開っていう?
三浦「そうですね。やっぱり2年の月日が感じられるという感じですね(笑)」

──今回は、作品の中では前シリーズより5年が経過しているという設定です。ということは読子も5つ歳をとっているわけですが、演じ方を変えたりっていうことは?
三浦「いえ、まったくなかったですね。逆に、変わらないようにしたいなと思っていたんです。5年の間に、彼女にはいろんなことがあったと思うんですけど、年齢も何もかも止まっているというか、そういう感覚で演じられたらいいなと思っていました」

──ところで、声優というのは女優のお仕事とは違うものなんでしょうか。
三浦「そうですね。まったく違いますね」

──難しい?
三浦「難しいですね。私にとっては、(声優も女優も)どちらも難しいんですけど。声優の難しさは、声だけでキャラクターが生きるも死ぬも決まってきてしまうというところだと思います」

──『R.O.D』の場合は、どちらかというと淡々としている作風ですよね。
三浦「そうですね。セリフもそれほど演技を過剰にするのではなく、ささやくような感じが多いんです。通常のアニメでは、戦闘シーンなどでは、ものすごく叫んだりとかしてると思うんですが、『R.O.D』の場合は「実際にもし人とケンカをしたら、そんなに叫ばないだろう」といった感じで、リアルに表現していると思うので、そういったところもおもしろいですね」

──読子を演じている時に心がけていることは?
三浦「声のトーンを変えることで(役を)作ったりっていうことはないんですけど、言い回しの部分では気を使っています。かわいい言葉を言う時ほど、さらっと言ってみたりとか、さらっとでいいところを、ニュアンスを変えてみたりとか、普通に話せばいいところをささやいてみたりとか…。そういう部分では楽しんでいるという感じがしますね」

──「楽しんでる」ということは、読子はわりとやりやすいキャラクターなんでしょうか?
三浦「控え目だけど芯が強いところがあったりとか、自分の中でこうでありたいと思う部分がたくさん読子の中にはあるので、やりやすいですね、とても」

──なんの違和感もないという感じ?
三浦「そうですね。作らなきゃいけないっていう部分があんまりないので。自分との違いは、本が好きっていうところぐらいですね(笑)。」

──(笑)なるほど。まあ、読子の本好きはハンパじゃないですからね。ところで、今回『R.O.D-THE TV-』ではエンディングテーマ「Confidence」を歌われていますが、初めてこの曲に出会った時の感想を聞かせてもらえますか?
三浦「純粋にすごくいい曲だなって思いました。実は、歌詞は最初二通りあったんですけど、スタジオに入ってみんなで打ち合わせする前に、「こっちがいい」っていう意見がスタッフと一緒だったので、すんなりと決まりました」

──歌詞を拝見すると、読子とねねねの関係を表しているようにもとれるし、男女の恋愛のようにもとれるし…。
三浦「そうですね。読子の性格と近いものがあって、なんだか切ないけれども強いものを持っているというような歌詞ですよね」

──やっぱり読子のキャラクターを思い浮かべながら歌ったんですか?
三浦「レコーディングに関しては、読子というよりは、この詞と曲の雰囲気に身を任せるように、本当に気持ち良くやらせてもらっていたっていう感じなんです。詞と曲の雰囲気自体が『R.O.D』の世界観のままだなと思ったので、ここであえて私を読子のキャラに一生懸命近づける必要もなく…」

──素直に思ったまま表現したと。
三浦「そうですね」

──出来上がった曲を聴かれて、どう思いました?
三浦「『R.O.D』という作品自体が、すごく『R.O.D』を好きだっていうスタッフが作っていると思うんですが、この曲もそうなんです。すごくこの曲が好きっていうスタッフが作ってくれているので、何か本当に暖かいものが出来上がったという感じです。それに、マニアックすぎるくらいこだわりがあるというか(笑)。良いスピーカーやヘッドホンで聴くと、よりそれがわかると思うんです。気持ちのいい音がいっぱい入っているので、「ああこだわってるなぁ」とか、「時間かけたんだろうなぁ」とか感じていただけると思います。

──この曲をどんなシチュエーションで聴いてもらいたいですか?
三浦「どこにでも合う気はするんですけど…。そうですね、やっぱり『R.O.D』を見る前に聴いていただいて、見た後にも聴いていただいて(笑)。あとは、車の中で大音量で聴いてもらうとか。きれいなメロディーだからさらっと聴けそうなんですけど、実は耳に残るフレーズが多いんです。ひとつひとつの言葉とか、サビの部分とか…。思わず口ずさんでしまうくらい覚えやすいので、カラオケで歌っていただくのもいいのかなと(笑)」

──では最後に、『R.O.D』のファンにメッセージを。
三浦「『R.O.D』という作品も、「Confidence」という曲も、作りたくて、参加したくてしょうがない人たちが集まって、すごく大事に大事に温められて、長い時間をかけてこだわって作った作品なので、みなさんのお手元に届いた時に、「大事にしてもらえたらいいなぁ」と思います。子供が見て、理解できるのか、楽しいと思えるのかっていうのは心配なんですけど(笑)、でも大人の方がちょっと説明してあげながら一緒に見ていただけたら大丈夫です。読子の人を思う気持ちとか、ねねねの読子を思う気持ちとか、そういう人の暖かさみたいなものがそれぞれの登場人物ごとに出ていると思うんです。そういう部分は、年齢に関係なく感じていただけます。
『R.O.D』をぜひ大切にしてください!!

タイトル 「R.O.D-THETV- DISC.6」
対応 DVD
発売元 アニプレックス
収録話数 第15~17話
価 格 ¥6,300(税込)
発売日 2004年3月24日